再生可能エネルギーは地熱発電を利用すべし(2)

(2)原子力発電により生じた廃棄物の処理場所が決まっていない

 2020年8月3日(木),23:30の配信のテレ朝ニュースは

「北海道の海沿いにある町・寿都町が,原子力発電所から出る放射性廃棄物,いわゆる“核のゴミ”の最終処分場建設に向けた調査への応募を検討していることがわかりました.国内にはまだ,原子力発電所から出る高レベルの放射性廃棄物を地中深くに埋める処分場はありません.調査の第一段階になるのは『文献調査』です.約2年をかけ,過去に起きた地震や地質について調べます.調査に応じた自治体には,国から最大20億円の交付金が出されます.」

と報じた.早速,北海道庁の幹部が寿都町を訪れ,慎重な対応を要請したようだ.

 日本国中で原子力発電のゴミの捨て場さえきまっていない原子力発電には明るい未来を描くことができない.もう一つ,日本は国際社会から二酸化炭素の排出量を下げる取り組みを要求されている.菅首相は,2020年10月26日,菅新首相は所信表明演説で,温室効果ガスの排出を2050年までにゼロとする,すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言した。2050年までに脱炭素社会を実現するには,全発電量(2019年)の75%を占める火力発電を大幅に減少させ,それに代わる再生エネルギーを増加させなければならないが,明確な工程表を示すことができるのだろうか?私は代替エネルギー源として地熱発電を利用すべきだと思う.

 

表: 日本の全発電量に占める自然エネルギーの割合の推移(出所:電源調査統計などよりISEP作成)

電源

201年

201年

201年

201年

201年

201年

水力

8.0%

8.6%

7.6%

7.6%

7.8%

7.4%

バイオマス

1.5%

1.5%

1.9%

2.0%

2.2%

2.7%

地熱

0.24%

0.25%

0.22%

0.21%

0.22%

0.24%

風力

0.47%

0.50%

0.54%

0.61%

0.69%

0.76%

太陽光

1.9%

3.0%

4.4%

5.7%

6.5%

7.4%

自然エネルギー

12.1%

13.8%

14.7%

16.4%

17.4%

18.5%

VRE

2.3%

3.5%

5.0%

6.3%

7.2%

8.2%

火力

87.9%

85.7%

83.6%

80.8%

77.9%

75.0%

原子力

0.0%

0.4%

1.7%

2.8%

4.7%

6.5%

VRE:再生可能エネルギー(風力と太陽光エネルギー),火力;石炭,LNG,石油